平成27年度市外研修模様
平成27年6月2日(火)、好天の下、五浦観光ホテル(北茨城市大津町)にて市外研修が実施されました。
研修テーマ
災害時におけるボランティア
講師
久保田さん(北茨城市社会福祉協議会相談員)
久保田さんがお住まいの大津町は、あの東日本大震災で未曾有の被害に遭ったとのことで、その後、町の復興に取り組んだ体験に基づく久保田さんのお話しは、大変感動的で、予定の一時間半が瞬く間に過ぎました。以下、久保田さんのお話しの要約です。
- 震災が発生した時、地元の人々は「自分達の町は自分達の力で」という意識の下、知恵を出し合い、行動しました。その結果、スーパーやホテルが立ち上がり、米穀店も協力するようになり、悲惨な状況を凌げました。
- 日頃ボランティア活動をしている人々が、自らの被害を顧みずに行動し、大きな力となりました。
- 行政も市民の声に応え、復興を急ピッチで進め、現在、大津の町には災害の爪痕はどこにも残っていません。
- 災害発生時は個人の判断で動かざるを得ない状況にあり、親からの教えや日頃の訓練を通して、常時、頭の中でその時の行動をシミュレーションしておくことが大切です。また、常日頃の「地域を見守る温かい心」、「コミュニティの強さ」が地域力を高め、災害時に大きな力を発揮することになります。
- ボランティア活動を人の目に触れるところで行うことは、後に続く人を育てることになります。
研修後は、ホテル内で昼食(これまでの市外研修で一番美味しかったという声)をいただき、那珂湊の魚市場で買い物をし、帰途のバスの中では、歌やゲームやレシピ発表(おすそ分けの好評「梅干し」と「きなこ飴」)などで楽しみ、梅雨前の有意義な一日を過ごしました。